先日、知り合いの方がお亡くなりになられまして。
お葬式に、香典を持って参列したわけですが。
その時、ふと思い出した、わが父の亡くなった時の「香典開き」のお話を少々。
お葬式というものは、地域によっていろいろと、しきたりと申しますか、
やり方が異なるかと思います。
富山では(我が家ではかも?)香典開きは、喪主一家は立ち会わず、親戚一同で
行います。
(因みに私は次男なので、喪主は私の兄でした。)
香典を開ける人、金額を読み上げる人、氏名、金額を記入する人、
電卓で10件分ずつ金額を計算する人、等、それぞれ担当を分けて行うのですが。
ウチは親戚が多く、この時は、相互確認の意味も含め、同じ役割を2人で
行ったりしてまして、この時、私は父と同世代の親戚の方と二人で電卓係、
うちの奥さんは、記入係でした。
そして、ついに香典開きが始まったのですが、ここで少々問題が...。
香典を開いて、金額を読み上げ、お金と金額が一致していることを皆で確認、
金額を記入しつつ、電卓で金額を入力していき、5件くらい入力したら、
その分の現金の合計額と電卓の金額が合致しているかどうか確認。
こういう手順で進めていたのですが、私と親戚の方の電卓の金額が、
合 わ な い ...。
合わない時は再計算ですが、再計算すると、私は合ってましたが親戚の方が
どうも入力ミスをしておられたようで。
5件ごとにやるのですが、これが頻発しまして。
あまりにも何度も繰り返されるため、その場の空気も、
「(また合わないの?)...。」という空気が(冷汗)。
うちの奥さんも、書き直しが必要なのかどうかわからず、記入が遅れがちに...。
すると、そんな空気を破るように、うちの奥さまが私に向かって、一言、
奥「ねぇ、さっきから、ちゃんとやってね」プイッ!
私「え!?、オ、オレかい(汗)??」
皆様「 ...。」
いやいやいや、私、間違えてないんですけど~!
と、言いたいところですが、まぁ、親戚の方の手前、黙っておりました。
で、どうにか、香典開きも終わりまして、親戚の皆様も帰られた後、
うちの奥さんに申し上げました。
私「みんなの前でヒドイよね~、オレ、ミスってなかったんだけど。」
奥「そんな事、わかってたから。
あれ、 ア ナ タ に 言 っ た わ け じ ゃ な い か ら。
皆 さ ん 、 わ か っ て お ら れ た は ず で す 。」
我が奥さまの智謀の深さに、苦笑しかできなかったお話でした。
(そりゃ、父と同世代の親戚に直接苦情は言えませんものね。)