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大場養蜂園ブログ

逃げるが勝ち

大変だったですね。

新潟、福島の豪雨、河川氾濫。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害を受け
られました皆様に心からお見舞いを申し上げます。

テレビですごい状況が報道されていましたが、いやはや、震災といい、この豪雨
といい、一体どうなってるんでしょうか?

今年は大変な年だなと、改めて思わされたわけですが。


そんな光景をテレビで見ながら、何年か前の事を思い出したのです。

それは、私が家業を継ぐ前、会社員として頑張っていたころの事です。

当時、私は社会人2~3年目、23~24歳の頃だったと思います。

その頃、私は山梨県の店舗にいて、甲府に住んでおりました。


そんな仕事が休みのとある日。

お休みという事もあって、前夜に遅く寝たものですから、のんびりと起床。

ま~だらしないモンですが、勝手気ままな一人暮らしでございますので、
誰にも文句は言われません。


一人暮らし万歳。


ところが、一人暮らしの欠点は、全て自分でやらねばならぬという事でしてね。

見知らぬ土地に一人ぼっちでございますからね。

いろいろ、大変な事もあったりしましてねぇ。

例えば、やれ、真冬にお風呂のお湯が出ないとか、水道管が破裂したとか、
どんな事態が起こっても、オノレで修理するか、修理業者さんを自分で探して
修理依頼せねばならんわけなんです。

基本、だ~れも助けてはくれませんのでね。


で、まぁ、とりあえず、上記のようなヒサンな事はそうそう発生しませんが、
それよりなにより、お腹がへったら、当然ご飯も自分で調達せねばならんわけでして。

せっかくの Theぐ~たらDay を過ごそうと思っていてもですね、
腹が減っては戦はできぬ、もとい、腹が減ってはぐ~たらすらできぬ、と、
こういうわけでしてね。

なんだか、朝ごはんというよりは、もはや完全に「遅めの」お昼ごはんだなぁ~って、
そんなかんじでご飯を食べようと思ったわけです。

社会人になったばかりの頃は


自  炊  


とか、今から考えたら、奇跡みたいな事もやってたんですが、なかなかど~して、
試用期間(入社後3カ月)が終わってからは、毎日ジャンジャンばりばりお仕事
させられて…、いや、させて頂いておりましたので、とても、そんな魔術の
ような技が、使える状況ではなかったのござります。


で、あ~、なにかご飯買ってこなきゃな~、と、ぼんやり考えながら、テレビを
つけてみました。

その時、外は雨が降っていました。

というか、ぼ~っとしていたのですが、降ってるというより、降りまくっていいる
状況だったようで。

あ~、雨の中、買い物イヤだなぁ~。

なんて、ですね、そ~思いながら、テレビみてみたら、なんだか、豪雨についての
特別ニュースみたいのやってましてね。


へ~、って思いながら見てたんです。


日本各地の降水量だとか、河川が増水してる各県の映像なんかが映し出されてまして。

あ~、なんか洪水一歩手前のところまであるんだな~、って。


あぶないな~、なんて。

って、ん?


あ、れ?

あれあれ?

あれあれあれ?

な~んか、どっかで見た事あるな~?

って、オイ!!

これ我がアパートの目の前の川だよ!!

そうです、当時私が住んでいたお部屋は、貢川という川のすぐ横にあったのです。

それこそ、当時のアパートは堤防の法面に沿うように建てられておりまして。
アパートの2階の外通路から土手の道路に橋がつけられていまして、堤防道路に
出入りができるほどの建て方だったりしましてね。


一発で完全に目が覚めて、あわてて外に出てみると、御近所の方たちも出て
おられまして。

みんなで、雨の中腕組みしながら川を眺めていらっしゃいましてね。

わたしも、ひょいと川へと視線を移したわけですが、いつもならちょっとした
公園みたいになってて、テニスコートもあるハズの河川敷が…、

完全に濁流しか見えない…。

それどころか、堤防の上の道路、つまり、私達が立っている場所から下、
どのくらいでしょう、2メートルはなかったはずです。

下手すりゃ1メートル位のところまで濁流が流れていまして。


テレビ画面より、やはりライブ映像の迫力ったらないですね。


皆さん、ボー然。


そりゃ、そうですよね…。


誰にもどうしようもない光景でしたから。


みんな、ぼ~っと眺めているだけ。

なんか、その時は不思議と、どうしよう?とか、避難だ!!なんて、ま~ったく
思い浮かばず、ただただまさしくボー然と川を見ていた記憶があります。

今から思うとかなりキケンな状態だったハズですが。

ま、うまい具合?に全国ネットのテレビ中継で我が家の目の前の川の状況が
確認できたので、なんだかんだで、そのまま部屋でぼ~っとテレビにくぎ付けの
一日を過ごしたのですが。

後日、水がひいてすっかり元の表情を取り戻した、川を眺めてみると…、

河川敷、3分の1崩壊(汗)。

テニスコート完全消失(汗)。

ま、河川敷の3分の1がえぐり取られて無くなってるわけですから、テニスコートが
無事でいられるわけもないのは当然と言えば当然の事なのですが。

しかし、ま~、水の猛威、いや、大自然の猛威というのはものすごいと思わされた
出来事でした。

で、結論。

三十六計逃げるに如(し)かず

でござります。