こんにちは。
今日も前回に引き続き、病院でのお話をつづらせて頂こうと思います。
それではどうぞ~
↓
えと、ま、手術の前日からの 「絶飲食ガマン大会」 っていういんですか。
コイツが非常に重要って事を前回書かせていただいたと思います。
どうして重要かって言いますとね、結構簡単なお話なのですが、要するに口から
内視鏡のようなもので手術を行いますので、お腹の中に物があると手術中に万一
嘔吐した場合、全身麻酔をしているため気道を詰まらせ、窒息死する危険性が
高いという事です。
その為、お腹の中を空っぽにしておかねばならんぞと。
あ、なるほど~。
って事で、
命 が 惜 し け り ゃ ガ マ ン し ろ
と、まぁ、こういう事なのですね~。
で、当日は手術が私を含めて4件あると説明を受けましてね。
ワタクシ、オオトリの4番目だそうでして。
なんでも、他の手術する患者さんも「ガマン大会」やってるみたいでしてね。
どうしても、手術の優先順位は、お子様、年配の方が先。
若いモンは後回し。
ガマンしまくるのぢゃ~。
という事になるそうでして。
ま、当然といいますか、仕方がない事です。
ま、少しくらい飲み食いしなくても平気平気と、この時は思いつつ、手術当日の朝を
迎えました。
翌日は朝から完全に何も食べれませんし、飲めません。
でも、午前中くらいは全く余裕で過ごしていました。
で、全身麻酔は不測の事態が発生する可能性があるため、必ず付き添いの人間が
必要になるとの事で、ここで、お盆休みの我が兄上に付き添いをお願いしました。
手術の開始予定時刻は早ければPM3時。
前の人が遅れればPM4時頃からになるといわれた為、兄には3時前に来てもらいました。
途中で、栄養剤みたいなものの点滴が始まったわけなのですが・・・。
当然のように、ここでお約束の事態発生です。
看護士さん 「はい、針を刺します~、ちょっとチクッとしますよ~。」
ズ ブ ッ !!
看 「・・・ん?・・・ごめんなさい、もう一回刺しますね~。」
ズ ズ ブ ッ !!
看 「・・・あれ?・・・すみません、また失敗しました・・・。」
「ごめんなさい、痛いですよね・・・。」
いえ、これっぱかしも痛くないっす!!
いや、ほんと、この看護士さんとってもいい方で、いろいろお世話になってますしね。
まだ若い女の子なのですが、失敗するたびにどんどん緊張していくのが伝わって
きまして。
いや、ナンならあと10回くらい平気です!!
って、言ちゃいました!!
と言いたいところですが、言う訳がなかったりするんですけど。
看 「・・・スミマセン、もう一回刺しますね。」
「緊張してますよね・・・?」
ふふっ、そいつぁお互い様ですぜ。
と、思った矢先に、
ズ ズ ズ ブ ッ !!
看 「・・・ん?・・・あれ?・・・また失敗かもです・・・。」
看 「・・・う~ん?・・・大丈夫かなぁ?・・・ん~。」
看 「とりあえず、しばらくコレで様子みて下さい~。」
・・・って、
おい、オイ、だいぢょ~ぶかよおぉ(汗)!?
看 「また見に来ますけど、何かあったらナースコールで呼んで下さいね。」
いや、なんか、ハゲしくナースコール使わずにすんでほしいものですけどねっ(汗)。
と、まぁ、そんなこんなで、3回目の針はウマク刺さっておりまして、無事に点滴を
開始。
不思議なもので、点滴のおかげか全くといっていいほど、のどは渇きません。
が、お腹の空腹感は時とともに攻撃の手を強めてきます。
3時になっても病室で待機。
4時を過ぎてもお呼びはかかりません。
時間の経過とともに空腹感だけはドンドン増幅されてきます。
とうとう3時前に来てくれた兄上もウトウトし始める始末です。
そうこうしているうちに、やっとお呼びがかかりました!!
時計を見ると5時をかる~く過ぎています。
で、ここで、看護士さんから悲しいお知らせがございましてね。
「この時間から手術だと、6時の夕飯に間に合わないので、お食事キャンセルして
おきました~。」
ガマン大会延長決定!!!
もう、ヤケです。
お と と い 来 や が れ 、 あ し た の じ ょ ~ !!
っていう気分で、手術に臨みました。
で、いよいよ手術室へ乗り込みます。
って、乗り込むって言っても、ベッドに寝転がってただけなんですけどね(笑)。
それでも、人生初の手術。
いやが上にも緊張してきます。
なんか、ちょっとだけですけど、レース直前の北島康介選手の気持ちが、ようやく
理解できた気がしましたよ。
ま、そんなことはおいといて。
手術室では麻酔が始まりました。
麻酔科の先生「はい、じゃあ、ちょっとだけお薬入れてみますね~。」
といいつつ、点滴が入れられていた左手から薬の注入が始まったようでした。
なんだか、左手が冷たく感じはじめ、続いてごくかるいシビレのような感覚が
伝わってきました。
麻 「痛くないですか~?。」
私 「全然痛くはないです。」
で、その直後に主治医の先生からの有難いお言葉が。
主治医の先生「はい、大場さ~ん、終わりましたよ~。」
えええええええ!!
もう、終わったのっ?
スゴ過ぎです。
いつ、意識を失ったかも気が付かないうちに手術は終わっていました。
というか、自分的には、始まってもいないうちに終わっていたと言ったほうが
正しい気がしています。
全身麻酔恐るべし・・・。
で、あまりにも実感がなかった事と、麻酔で意識が朦朧としていた為、思わず、
「ア、アディガドウゴザヒバス(有難うございます)。」
って言ってしまいまして、
先生方「喋らないでっ(激)!!!!!」
って、おこられちゃいました凹。
手術後は最低1週間は喋るなといわれていましたが、ほんと、手術終わった実感が
ゼロのうえ、麻酔のせいでボ~っとしてたせいで、イキナリやらかしてしまいました(汗)。
術後3時間は麻酔が完全に切れるまで、ベッドで安静にしていなくてはいけません。
3時間後、少しフラつきつつ、徘徊してもよいという許可がでました。
一応、手術後は大抵のものを普通に食べていいといわれていましたが、既に夕食
はおわっていますし、売店もとっくに閉まっています。
が、飢餓感からでしょうか、自動販売機がまだ稼動している事を思い出してしまい
ました。
空腹のあまり必死で、身振り手振りから、最後は筆談で、
「アイス食べてもよかですか?」
と、看護士さんに許可を求めますが、
「アイスはダメです」
と、無慈悲なお返事。
とりあえず、自販機で買ったポカリスエットを流し込んで、空腹をごまかし眠れぬ夜を
過ごしました。
・・・
翌朝、待望の食事です!!
そして、目の前に運ばれてきた献立は~、
お 粥 。
ララら~♪
ワタクシお粥が
大のニガテ!!!
クッ、残念ながら、空腹にも関わらず半分弱くらい残してしまいました。
食べ物を粗末にしてしまい、申し訳ございません。
猛反省中です。
ウチの父が生きていたら、もう、すっごい怒られてたと思います(汗)。
・・・う~ん、看護士さん、先生方、本当に良い方ばかりで、非常に有難かったのですが、
もう、入院だけはしたくないです。
皆様、健康第一でございます。
(1週間の筆談生活もかなりキツかったです(汗))