ブログ

大場養蜂園ブログ

TV局さんの取材なのです

先日、TV局さんの取材をうけさせていただきました。

結構前からお話を頂いていたのですが、なかなか日程が決めづらくてですね。
随分何度も連絡を頂いて、やっと撮影の運びとなりまして。


正直、現場の取材、それも蜜の採取の場面というのは、なかなか難しかったりします。

一番基本的な問題として、「撮影予定日」があったとしてもですね、

その日に採取できるとは限らない・・・。


という、根本的に予定の立ちにくいお話だったりしましてね(汗)。

雨が降ったり、天気がよくても気温が今一つ上がらなかったりするとなかなか
蜜を貯めてくれなかったり、ジャバジャバのユルい蜜しか貯めてくれません。
ジャバジャバのユルい蜜は当然ながら水分が多く、甘みも低い。
それをムリに採取すると、時間が経過した時に蜜が発酵してしまいます。
要するに、売り物にはならないわけです。

ハチミツは半永久的に腐らない(=発酵しない)はずなのに・・・。
と思われるかもしれませんが、しっかり濃縮してない蜜はペケなんですよね。
つまり、しっかりミツバチが濃縮してくれた蜜だけが、はじめて「ハチミツ」と
いえるわけです。


で、まぁ、この採取するタイミングが難しいというか、ビミョウでして。

アセって採るとユルくて売り物にならない。
あまりねかせ過ぎると、必要以上に濃縮しすぎて採取量で損をする。

と、まあ、こんなカンジです(汗)。
ユルいのとは逆で、濃縮しすぎた蜜も大変です。
品質的にはもちろん問題ないというか、逆に質が高いってことになるんですけどね。

遠心分離機でしぼっても、


固過ぎてなかなか出てこない


通常、分離機の回転スピードとタイマーをその日の蜜の状況にあわせて、セットして、
一定時間分離機をかけてしっかり搾り取るのです。
ところが、蜜が固いと、2回かけても、3回かけてもしっかり採れません。

最悪の場合、蜜の重さに耐え切れず、ぐるぐる回っているウチに、

巣がぶっ壊れます(汗)。

特に早朝の気温の低い時間帯で、巣が新しいものだと、要注意ってカンジです。

と言う事で、ここまで濃縮させすぎても必要以上に水分が無いせいで量的に損したり、
作業が遅れて他の場所での採取がこなせなかったり、とイロイロと支障を来たす
事にもなるわけです。

で、そのタイミングを見計らう為、取材の日もなかなか決定できなかったのです。

「明日採れるかもです。」

って、すっごいんですけど、前日の夕方6時ごろに連絡をさせて頂いた次第(汗)。
申し訳ございませぬ。

状況によっては、ほぼ毎日ハチミツ採取で嬉しいながらもフラフラになる時期も
あって、

「○日くらいなら、天気さえよければどこかしらで、必ず採取してます。」

って、言える事もあるのですが、今年はいい(悪い)タイミングで雨だったり、
低温がきたりで、なかなか予想が立てづらかったもので。
取材に見えられるからには、必ず採取できないと申し訳ないとおもいまして。


ま、結果的には無事採取する事ができました。
どころか、予想よりちょっと多め&固め(=ちょっと濃縮させすぎ)のハチミツ
が採れました。
モタモタやってると、新たにハチが集めてくるユルい蜜と混ざってしまうので、
急いで採取するのが基本。
よって、TV局さんには、作業が終了する前くらいのタイミングで来て頂くつもり
だったのですが、予想外の蜜のたまり具合で逆に、まだ作業半ば過ぎ程でのちょっと、
急がねばと言うタイミングでの取材になってしまいました。

なんか、多少ドタバタした中での取材になってしまいました。
KNBのみなさん、すみませんでした。


え~っと、今回も例によって何を話したか覚えてません。
作業中の見た目で大体蜜の固さ(=濃縮具合)ってわかるので、大丈夫と思って
作業していたわけなんですけどね。
最後の方は作業が遅れた為、ユルくなっていないか、ほんのちょっとだけ不安が
あったのです。
が、持ち帰って糖度を調べると全て79.5~81度。
申し分なし。
完璧です。
味もよかったのでホッとしました。
欲を言えば、ちょっと濃縮させすぎて採取量、損したかもです。

ま、何を話したか覚えてないですけど、採れた物がよかったので、結果オーライ
と言う事で。

と言う事で、TV局さんの取材のお話でした。


(て、初めてハチミツ屋さんのブログっぽい内容書いた気がしてるんですが・・・(汗))