前回の記事で、グンバツにマナ~というか、モラルがスゴイ事になってる現場を
ご紹介させて頂きました。
今回は、もうちょっと、ハゲしく、行ってみようと思います。
なんと、私が遭遇した
緊迫の現場
の物語です。
それでは、はじまり、はじまりぃ~。
ワタクシは現在の仕事に就く前は、サラリーマンをしておりました。
GMS(ジェネラル・マーチャンダイジング・ストア)っていうところでですね、
お仕事してました。
って、こういう風に書くと、ちょっとカッコ良さげですが、ま、平たく言えば、
スーパーの親分っていうか、衣料品から日用品、食品まで売ってる総合スーパー
って事なんですよ。
富山には進出していない会社なのですが、富山で言ったら、「ファボー○」とか、
「イオ○」といったところがイメージし易いと思います。
で、ワタクシその会社で食品を担当していたわけなんです。
食品って言ってもイロイロありましてね。
例えば、お魚は鮮魚部。
野菜、果物は青果部。
お肉は精肉部などなど。
そんな風に分かれてましてね。
私は「加工食品部」におりました。
って、何してる部門かよく分からないと思いますが、何を扱っていたかっていうと、
簡単に言えば、
「生鮮食品以外の常温販売するもの全て」
が担当でした。
具体的にいうと、ま、カップラーメンから缶詰、サラダ油、醤油などの調味料。
それから、お菓子、ペットボトルや缶のジュース、お酒。
あ、もちろんハチミツなんかもそうでした。
と、まぁ、担当商品の数はダントツに多く、必然的に担当する売り場面積も広く
なります。
そんな状況で、仕事していたわけですが、ある冬の日、他の部門の皆さんが、なんだか私の担当の売り場をみてソワソワしてるんですよ。
ど~したんでっか~?
って、聞いてみたら、先輩社員の方が、ウチの売り場の通路を指差して、
「なんっか、スっゴいよぉ~」
って、おっしゃられましてね。
なんだろって、その指の指し示す先を見てみたら、缶詰売り場の通路に一人のオイさんを
発見しました。
(本来なら「お客さま」と記述すべきかもですが、ここはあえて「オイさん」でいきます)
ど~も、足取りがふらつき気味といいますか。
なんだか、顔色もご機嫌チックな良い色合い。
ははぁ、さては酔っ払いが暴れだそうとしてるのかぁ~?
と、思ったのですがね、な~んかおかしいんですよ。
ただ酔っ払っているだけではないというか、違和感があるっていいいますかね。
どこがおかしいのかよく分からないまま仕事をしつつ、しばらくしたら、またその
オイさんが先ほどの隣の通路にいるのが視界に入ったのですがね。
ん?
さっきより、
太ってません?
いや、いやそんなバカな。
いくらなんでも5分かそこらで、はた目に分かるほど太る人間っていないでしょう。
って思いますが、意外といたりするんですよね~(笑)。
次見た時は、また別の通路にいたんですけど、アレ?オイさん、さては、
また太ったね!?
もうね、すっごいんですよ。
こんな人間みたことナイ(笑)。
冬だったので、オイさん、コート着ていたんですがね。
通路を移動するたびに、コートの両サイドが膨れていくわけですよ。
もうね、こっちの通路じゃコートの右側が激しく膨らみつつ、重たく垂れ下がって
いてですね。
次の通路じゃコートの左側が膨張して重たく垂れ下がってるんですよ(笑)。
オイさんが移動する度に、どんどん、ドンドンコートのポケットが膨らみ、そして、
明 ら か に 、相当重たいものがコートのポケットに入ってますけど何か?
みたいな感じでコートが人におんぶしてるっていうか、スゴイ垂れ下がって
いくんですよ。
そいでまた、悲しい事に、ドンドン足取りが重たく、遅くなってくのが一目瞭然
なんですよ。
んでもって、酔いも手伝って、どんどんフラリフラリってなカンジになっていき
ましてね(笑)。
一応、考えてるというか、生鮮食料品は一番メインになる広い通路沿いになる為、
イヤでも見渡せる=見つかり易い
と、いうことで、私の担当売り場である細めの通路、商品棚が他の人間の視界を
遮ってくれるところで、せっせと
お 仕 事
に励んでおられたようですがね。
計算されてる割には
あ ま り に も 大 胆 な 作 戦 (笑)。
悲しいくらいに分かり易い万引きおじさんの出現に、ハッキリいって、食品売り場の
社員ほぼ全員が爆笑してました(笑)。
もうね、警備の方まで苦笑といか、失笑というかしながら監視してましたです。
忙しかったので詳しくは聞きませんでしたが、オイさん、当然お会計を済ませず
お店の外へ出ようとした時点で身柄を確保されたそうな。
コートのポケットからは、出てくる出てくる。
あとで、警備の方から商品が戻ってきました。
缶詰、ペットボトル、お菓子、サキイカ、etc・・・。
なんかホントにイロイロ出てきてあきれ返っちゃいました。
あのコートは4次元ポケットか!!
ほんと、よく入ったな(笑)。
・・・ま、その後オイさんは当然オマワリさんのお世話になられたそうです。
笑いを提供してくれたオイさんには、冷たいようですが、かくも「罪と罰」は厳しいもの
なのです。
(って、全然冷たくないですよね。当然の結末といいますか)
という事で、どんなに酔っ払っても、こんなことしてはイカンというマヌケな事件でした。
(ウチの坊ちゃんもこんな真似しないようにキビシく行こうと思います!)